結婚式で上映するオープニングムービーのタイトルやコメントが「いまいちおしゃれじゃない」「カッコ良くない」と感じる場合、それは文字のデザイン、つまりフォントの選び方が原因かもしれません。
プロのクリエイターが手掛けるおしゃれで洗練されたオープニングムービーの多くは、フォント選びにも細心の注意が払われています。
これからオープニングムービーを自作する新郎新婦様も、現在制作中の方も、ムービーに利用する文字のデザインにこだわってフォントを変えてみるだけで、グッとプロのような仕上がりに近づけることができます。
この記事で紹介するフォントは、上記のサンプルムービーにも利用されています。実際にダウンロードして文字を置き換えてみることで、その効果を実感できるでしょう。

オープニングムービーの印象を左右する「フォント」の力
結婚式のオープニングムービーは、披露宴の幕開けを飾る大切な演出です。映画のオープニングのようなタイトル画面や、ゲストへの感謝を伝えるメッセージ画面など、文字が主役となるシーンが数多く登場します。
どんなに素晴らしいコメントや感動的なタイトルを用意しても、フォント選びが適切でないと、どこか素人っぽく、残念な印象のオープニングムービーになってしまう可能性があります。
フォントとは?その役割とインストール方法
オープニングムービーでおすすめのフォントを見ていく前に、まずは「フォント」とは何かを簡単におさらいしておきましょう。

フォントファイルとは、様々な書体(字体のデザイン)をデータ化したもので、パソコンにインストールすることで、そのデザインされた文字を自由に使えるようになります。
オープニングムービーでは、タイトル画面や挨拶文の画面でこのフォントを効果的に使うことで、おしゃれでかっこいい、あるいは可愛らしいなど、自分たちの理想とするムービー全体のイメージを作り上げることができます。
フォントファイルはパソコンに依存し、いつでも追加・削除が可能
しかし、このフォントファイルは新規でインストールしたり、不要なものを削除したりすることが可能です。現時点でパソコンにおしゃれなフォントが入っていなくても、これから追加して理想的な文字でオープニングムービーを作成することができます。
- フォントはソフトやテンプレートに依存するファイルではなく、パソコンに依存する
- いつでも追加したり削除することが可能

フォントのインストールはとても簡単なので、この記事で紹介するおすすめフォントもぜひ試してみてくださいね。
フォントファイルのインストールも簡単
これから紹介するオープニングムービーで使いやすいおしゃれなフォントも、ダウンロード後に簡単な手順でインストールするだけですぐに利用できます。
一般的なフォントのインストール方法は以下の通りです。
- フォントファイルをダウンロードする
- 圧縮されているファイル(.zipなど)の場合は解凍する
- フォントファイル(.ttfや.otfなど)をダブルクリックする
- 表示されるダイアログで「インストール」ボタンをクリックして完了
基本的にはダウンロードしたフォントファイルをダブルクリックし、OSの指示に従うだけでインストールが完了します。これにより、オープニングムービーにも気軽に新しい文字を追加できるようになります。
【重要】フォント選びで失敗しないための3つのポイント
オープニングムービーのフォント選びは、ただおしゃれなものを選ぶだけでは不十分です。ゲストにメッセージがしっかりと伝わり、ムービー全体の雰囲気を損なわないための重要なポイントがいくつかあります。
1. ムービーのテーマと雰囲気に合わせる
結婚式のテーマや二人の個性、ムービー全体の雰囲気に合ったフォントを選ぶことが最も重要です。フォーマルな結婚式には上品な明朝体やセリフ体、カジュアルなパーティーには手書き風やポップなフォントがマッチします。
例えば、クラシックで厳かな雰囲気のムービーに、ポップで可愛らしいフォントを使ってしまうと、統一感がなくなり、ゲストに違和感を与えてしまう可能性があります。

ムービーのテーマカラーやBGM、写真のテイストとフォントの雰囲気を合わせることで、より洗練された印象になりますよ。
2. 読みやすさを最優先する
どんなにおしゃれなフォントでも、ゲストが読みにくければ意味がありません。特に結婚式場の大画面で上映されることを考慮し、遠くからでもはっきりと読めるフォントを選ぶことが大切です。
- 文字の太さ:細すぎるフォントは、会場の照明やスクリーンの解像度によっては見えにくくなることがあります。ある程度の太さがあるフォントを選びましょう。
- 文字色と背景色のコントラスト:文字色と背景色の差が少ないと、文字が埋もれてしまいます。はっきりと区別できるコントラストを意識しましょう。
- 行間・字間:文字と文字の間隔、行と行の間隔が詰まりすぎていると、読みにくくなります。適度な余白を設けることで、視認性が向上します。

特に、ご年配のゲストもいらっしゃることを考慮し、明朝体やゴシック体など、普遍的に読みやすいフォントをメインに使うのがおすすめです。
3. フォントのライセンス(商用利用)を確認する
インターネット上には無料でダウンロードできる「フリーフォント」が多数存在しますが、その全てが結婚式のオープニングムービー(商用利用とみなされる場合がある)に使用できるわけではありません。
多くのフリーフォントには「個人利用のみ可」「商用利用不可」といった利用規約が定められています。結婚式での上映は、営利目的ではないものの、不特定多数の目に触れるため「商用利用」とみなされるケースもあります。必ずダウンロードサイトの利用規約を確認し、商用利用が許可されているか、あるいは個人利用の範囲内であるかを確認しましょう。

規約違反はトラブルの原因になりかねません。特に無料フォントを利用する際は、ライセンス情報をしっかり確認する習慣をつけましょう。不安な場合は、商用利用可能なフォントや、有料フォントの利用規約やライセンス情報を確認しましょう。