結婚式のエンドロールをiPhoneで手作りしたい!そう考える新郎新婦様が近年ますます増えています。普段の生活でパソコンを使う機会が減り、スマホ一つで何でも完結させたいというニーズが高まっているためです。

でも、いざエンドロールを作ろうとすると、iPhoneだけでどうすればいいのか、どんなアプリを選べばいいのか迷ってしまいますよね。

iPhoneユーザーなら、iMovieを使ってエンドロールを作れますよ!さらに、最近は高機能な無料アプリも増えているので、選択肢が広がっています。
この記事では、iPhoneだけで結婚式のエンドロールを作成したい新郎新婦様に向けて、iMovieでの編集手順はもちろん、最新のおすすめアプリ、作成時の注意点、そして最も重要な著作権問題、完成したエンドロールの保存・共有方法まで、プロの視点から徹底的に解説します。ぜひ最後までお読みいただき、最高の思い出を形にしてください。
1. iPhoneで結婚式エンドロールを自作する魅力と可能性
結婚式のエンドロールを自作することは、費用を抑えられるだけでなく、お二人らしい個性を表現できる大きな魅力があります。iPhone一台あれば、手軽に編集作業を進められるため、パソコンが苦手な方でも挑戦しやすいのが特徴です。
大切なゲストへの感謝の気持ちを込めた、世界に一つだけのエンドロールを、ぜひご自身の手で作り上げてみましょう。

手作りムービーは、ゲストにとっても忘れられない感動体験になりますよ。
2. iPhone版iMovieで結婚式エンドロールを作る基礎知識
iPhoneユーザーにとって最も身近な動画編集アプリといえば「iMovie」です。Mac版に比べて機能は限定されますが、少しの工夫で結婚式にふさわしいエンドロールを作成できます。

まずは、iPhone版iMovieで「できること」と「できないこと」をしっかり把握しましょう。
2-1. iMovieでできること:ピクチャインピクチャとテキスト表示
iPhone版iMovieでは、以下の機能を使ってエンドロールを構成できます。
- 写真や動画の挿入・編集(トリミング、エフェクト、フィルタ)
- 「ピクチャインピクチャ」機能によるレイアウト
- テキストの挿入と表示(固定表示)
- BGMの追加
特に「ピクチャインピクチャ」機能は、エンドロール特有のレイアウトを実現する上で非常に役立ちます。写真や動画の上に別の写真や動画を重ねて表示できるため、画面の片側に写真を、もう片側にゲスト名やメッセージを配置するといった凝った演出が可能です。
背景にコルクボードや黒板などの画像を配置することで、よりおしゃれで温かみのある印象を与えることもできます。
テキストは、画面の切り替わりに合わせて表示する形式であれば問題なく作成できます。「標準」で挿入したテキストをドラッグして、写真とは反対側のエリアに配置することで、レイアウトの整った表示が可能です。

写真ごとにコメントやアニメーションを設定していく手間はかかりますが、このレイアウトならゲストの名前やメッセージも入れやすく、iMovieで作成できるおすすめのスタイルです。
2-2. iMovieでできないこと:テキストのスクロール表示
iPhone版iMovieの最大の弱点は、エンドロールでよく見られる下から上にスクロールするテキストアニメーション(クレジットロール)が直接利用できないことです。 これは、iMovieでエンドロールを作成する上で最も大きな制約となります。
もしMacを使える環境があれば、Mac版iMovieではスクロールするテキストアニメーションが利用可能です。

スクロールアニメーションを諦めれば、iPhone版iMovieでも十分素敵なエンドロールは作れます!「あえて固定表示でメッセージ性を高める」というのも一つのアイデアです。
3. iMovie以外の選択肢:iPhoneでエンドロールが作れるおすすめアプリ
iMovieのスクロール機能に物足りなさを感じる場合や、より高度な編集を求める場合は、他の動画編集アプリも検討してみましょう。近年は、スマホでプロ顔負けの動画が作れるアプリが多数登場しています。
3-1. CapCut (キャップカット)
CapCutは、TikTokで有名なByteDance社が提供する無料の動画編集アプリで、その手軽さと高機能性から絶大な人気を誇ります。
- 特徴: 完全無料で利用でき、豊富なテンプレート、エフェクト、アニメーション機能が魅力。AI機能も搭載されており、流行りの動画を簡単に作成できます。
- エンドロール作成: テキストアニメーションが豊富で、工夫次第でスクロール風の表現も可能です。例えば、テキストを複数に分けて配置し、それぞれにアニメーションを適用したり、作成した動画を一度書き出して、再度取り込み速度を調整することで、よりゆっくりとしたスクロールを実現できるという裏技も紹介されています。

「CapCutは直感的な操作でクオリティの高い動画が作れるので、動画編集初心者の方にも特におすすめです。」
3-2. PowerDirector (パワーディレクター)
PowerDirectorは、本格的な動画編集をスマホで行いたい方におすすめのアプリです。
- 特徴: マルチトラック編集、4K編集、タイムライン編集など、PCソフトに匹敵する高度な機能を備えています。
- エンドロール作成: エンドロール作成に必要な機能が網羅されており、テキストのスクロールアニメーションも比較的簡単に設定できます。
3-3. Cute CUT (キュートカット)
Cute CUTは、多くの動画クリエイターに推奨される本格的な動画編集アプリです。
- 特徴: 感覚的な操作で高度な動画編集が可能で、テキストアニメーションや画像アニメーションも自由に設定できます。
- 注意点: 無料版ではウォーターマークが入るため、本格的に使用する場合は有料版の検討が必要です。
3-4. InShot (インショット)
InShotは、シンプルで直感的な操作性が魅力の動画編集アプリです。
- 特徴: カット、トリミング、エフェクト、音楽追加など、基本的な動画編集機能が充実しており、SNS向けの動画作成にも適しています。
- エンドロール作成: 簡単なテキスト挿入や写真のスライドショー形式のエンドロールであれば、手軽に作成できます。
3-5. PowerPoint (パワーポイント)
意外に思われるかもしれませんが、PowerPointのiPhoneアプリ版もエンドロール作成に活用できます。
- 特徴: スライドごとに写真やテキストを配置し、アニメーションを設定することで、スライドショー形式のエンドロールを作成できます。iMovieよりも柔軟なレイアウトが可能です。
- エンドロール作成: 特に、写真とテキストを組み合わせた静止画ベースのエンドロールであれば、テンプレートを活用することで効率的に作成できます。

PowerPointは、iMovieよりも柔軟でクオリティの高いレイアウトを作成できる場合があります。特に、静止画を多く使いたい場合に有効です。
4. 著作権は最重要!結婚式エンドロールの音楽利用ガイド
結婚式のエンドロールにBGMを付ける際、最も注意すべき点が「著作権」です。市販のCDやダウンロードした楽曲、ストリーミングサービスの音源を無断で使用すると、著作権法違反となる可能性があります。
4-1. なぜ著作権が重要なのか?
音楽には、作詞家・作曲家が持つ「著作権」と、レコード会社やアーティストが持つ「著作隣接権」があります。結婚式でムービーに音楽を使用する場合、この両方の権利をクリアする必要があります。
無断使用は、10年以下の懲役または1000万円以下の罰金、あるいはその両方が科される可能性があります。友人制作や自作の場合でも同様です。
4-2. 「演奏権」と「複製権」の違い
- 演奏権: 結婚式場でBGMとして音楽を流す際に必要となる権利です。式場がJASRAC(日本音楽著作権協会)と包括契約を結んでいれば、新郎新婦が個別に申請する必要はありません。
- 複製権: プロフィールムービーやエンドロールなど、映像に音楽を組み込んで複製する場合に必要となる権利です。これは式場のJASRAC契約とは別で、個別に許諾を得る必要があります。
4-3. ISUM(アイサム)とは?
結婚式ムービーに市販楽曲を使用する場合、ISUM(一般社団法人 音楽特定利用促進機構)を通じて許諾を得るのが一般的です。 ISUMは、結婚式での楽曲利用に関する著作権・著作隣接権を一括で処理してくれる団体です。
ISUMの公式サイトでは、結婚式で使用できる楽曲のリストや、週間申請ランキングも公開されています。 選曲の参考にすると良いでしょう。

ダウンロード購入した楽曲やストリーミングサービスの音源をそのままムービーに使用するのはNGです。必ずISUM登録楽曲を利用するか、著作権フリー音源を選びましょう。
4-4. 対策と選曲のヒント
- ISUM登録楽曲の利用: ISUMの公式サイトで利用したい楽曲が登録されているか確認し、正規の手順で許諾を得ましょう。
- 著作権フリー音源の活用: 著作権フリーのBGM素材サイトを利用するのも一つの手です。商用利用可能なものを選びましょう。
- ウェディングプランナーへの相談: 著作権に関する不明点は、必ずウェディングプランナーに相談し、式場のルールも確認しましょう。

【完全版】結婚式エンドロール自作ガイド:アプリ・ソフト選びから感動演出まで
結婚式のエンドロールは、新郎新婦からゲストへの感謝の気持ちを伝える、感動的な締めくくりの演出です。プロに依頼するのも良いですが、自分たちの手...