結婚式のハイライトの一つである「プロフィールムービー」。新郎新婦の生い立ちから出会い、そして未来への誓いを描くこの映像に、BGMとして「洋楽」を選びたいと考えるカップルは少なくありません。洋楽は、そのメロディーの美しさや洗練された雰囲気で、会場を一気に感動的、あるいはスタイリッシュな空間へと変える魔法のような力を持っています。

プロフィールムービーに洋楽を使いたいけど、たくさんありすぎて選べないな…。あと、著作権とかって大丈夫なのかな?
「どんな曲を選べばいいの?」「著作権って複雑そう…」そんな不安を抱えている方もご安心ください。この記事では、結婚式のプロフィールムービーにぴったりの人気洋楽をシーン別に厳選してご紹介します。さらに、後悔しない曲選びのコツから、誰もが気になる著作権やISUM(アイサム)の最新情報まで、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。
この記事を読めば、曲選びの悩みや不安が解消され、お二人の物語にぴったりの洋楽がきっと見つかります。最高のプロフィールムービーで、ゲストの心に残る感動を届けましょう。
プロフィールムービーに洋楽を選ぶ魅力とは?
なぜ多くのカップルがプロフィールムービーのBGMに洋楽を選ぶのでしょうか。その魅力は多岐にわたります。
- 洗練されたおしゃれな雰囲気:洋楽特有のサウンドやリズムは、映像にモダンでスタイリッシュな印象を与えます。邦楽にはない独特のグルーヴ感やスケール感が、ムービー全体のクオリティを高めてくれます。
- 歌詞が直接伝わりにくいメリット:日本語の歌詞だと、ゲストが歌詞に集中しすぎてしまい、映像に目がいかないことがあります。洋楽であれば、メロディーや雰囲気を純粋に楽しんでもらいつつ、映像に集中してもらいやすいというメリットがあります。
- 幅広いジャンルと表現力:感動的なバラードから、明るく楽しいポップス、クールなR&Bまで、洋楽には非常に多様なジャンルがあります。お二人の個性やムービーのテーマに合わせて、最適な一曲を見つけやすいでしょう。
- 世代を超えた認知度:世界的にヒットした洋楽の中には、幅広い年代のゲストに「聴いたことがある」と認識してもらえる曲も多く、会場の一体感を高める効果も期待できます。
【シーン別】プロフィールムービーで人気の洋楽おすすめ30選
まずは、結婚式のプロフィールムービーで実際に人気があり、使いやすい洋楽を「感動・ロマンティック」「おしゃれ・ポップ」「定番・名曲」の3つのシーンに分けてご紹介します。これらの曲は、多くの結婚式で選ばれており、ISUMにも登録されている可能性が高い楽曲です。
プロフィールムービーの曲選びに迷ったら、まずはこのリストから気になる曲をピックアップしてみましょう。実際に聴いてみて、お二人のイメージに合うか確認することが大切です。
感動的なシーンに|心に響くロマンティック・バラード10選
新婦パートの締めくくりや、二人の思い出を振り返る感動的なシーンにぴったりの、心温まるバラードです。ゲストの涙を誘うような、心に深く響く楽曲を選びました。
- Ed Sheeran – “Thinking Out Loud”
解説: 「70歳になっても君を愛している」と歌う、永遠の愛を誓う歌詞が魅力。穏やかなメロディが感動を誘います。 - John Legend – “All of Me”
解説: 「僕のすべてが君のすべてを愛している」というストレートな歌詞が胸を打つ、現代のウェディングソングの定番です。 - Christina Perri – “A Thousand Years”
解説: 「千年も君を愛してきた、そしてこれからも千年も愛し続ける」という壮大な愛を歌った曲。感動的なシーンをよりドラマチックに演出します。 - Bruno Mars – “Just the Way You Are”
解説: 「ありのままの君が素晴らしい」という全肯定のメッセージが嬉しい一曲。新婦パートにおすすめです。 - Elton John – “Your Song”
解説: 「君がいる世界はなんて素晴らしいんだろう」と歌う、色褪せない愛の名曲。温かい気持ちに包まれます。 - Michael Bublé – “Everything”
解説: ポップで軽快なメロディに乗せて「僕にとって君がすべて」と歌う、ハッピーでロマンティックな一曲。 - Calum Scott – “You Are The Reason”
解説: 優しくも力強い歌声が心に響くバラード。「君こそが僕の生きる理由」という歌詞が感動的です。 - Ed Sheeran – “Photograph”
解説: 「僕たちは写真を心に留めておくことで、愛を保存するんだ」という歌詞が、写真を多く使うプロフィールムービーにぴったりです。 - Coldplay – “Fix You”
解説: 壮大で感動的なメロディが魅力。「君を支えたい」という深い愛情や絆を感じさせる一曲です。 - The Beatles – “Here Comes the Sun”
解説: 明るい未来や希望を感じさせる、優しく温かい名曲。二人のパートの始まりなどにもおすすめです。
明るく楽しいシーンに|おしゃれなポップス・アップテンポ10選
新郎パートや二人の楽しい思い出のシーン、ムービーのオープニングを明るく飾りたい時におすすめの楽曲です。ゲストも思わず笑顔になるような、軽快でポジティブな曲を選びました。
- Pharrell Williams – “Happy”
解説: 聞くだけで誰もが幸せな気分になる定番ハッピーソング。会場全体を楽しい雰囲気で包み込みます。 - Maroon 5 – “Sugar”
解説: 結婚式をサプライズで訪れるMVも有名なウェディングの定番曲。キャッチーで盛り上がります。 - Justin Timberlake – “Can’t Stop The Feeling!”
解説: 思わず踊りだしたくなるような、ポジティブなエネルギーに満ちた一曲。楽しい二人の思い出にぴったり。 - Taylor Swift – “Shake It Off”
解説: 「気にせず楽しもう!」というメッセージが込められた、明るくポップなナンバー。元気な新郎新婦におすすめ。 - Walk the Moon – “Shut Up and Dance”
解説: 80年代を彷彿とさせる陽気なダンスロック。二人の出会いのシーンなどを楽しく演出できます。 - Katy Perry – “Firework”
解説: 「あなたには内なる輝きがある」という応援歌。前向きな気持ちにさせてくれるパワフルな一曲です。 - One Direction – “What Makes You Beautiful”
解説: 爽やかでアップテンポなメロディが魅力。フレッシュなカップルにぴったりのラブソングです。 - Daft Punk – “Get Lucky”
解説: おしゃれでグルーヴィーなサウンドが、洗練された大人の雰囲気を演出します。 - Jason Mraz – “I’m Yours”
解説: 心温まるウクレレのサウンドと優しい歌声が、リラックスした幸せな空間を作り出します。 - Queen – “Don’t Stop Me Now”
解説: 圧倒的な多幸感と疾走感が魅力。これからの輝かしい未来を予感させる、パワフルな名曲です。
入場や歓談にも使える|時代を超えて愛される定番・名曲10選
世代を問わず誰もが一度は聴いたことのある名曲たち。親族や上司など、幅広い年代のゲストが出席する結婚式でも安心して使えます。普遍的な魅力を持つ楽曲は、どんなシーンにも馴染みやすいでしょう。
- Queen – “Bohemian Rhapsody”
解説: 壮大な構成で誰もが知るロックの名曲。ムービーにドラマチックな迫力を与えます。 - Led Zeppelin – “Stairway to Heaven”
解説: 静かな始まりから壮大に展開していく構成が感動的。ロック好きのカップルに。 - The Rolling Stones – “Paint It Black”
解説: イントロからインパクト抜群。スタイリッシュでクールなムービーに仕上がります。 - Johann Pachelbel – “Canon in D Major” (カノン)
解説: 結婚式のBGMとしてあまりにも有名なクラシックの定番。厳かで神聖な雰囲気を演出します。 - Johann Sebastian Bach – “Air on the G String” (G線上のアリア)
解説: 心が洗われるような、穏やかで美しい旋律。しっとりとした感動的なシーンに最適です。 - Whitney Houston – “I Will Always Love You”
解説: パワフルな歌声で「永遠の愛」を歌い上げる、不朽のラブバラードです。 - Celine Dion – “My Heart Will Go On”
解説: 映画『タイタニック』の主題歌として世界的に有名な一曲。壮大でロマンティックな愛を表現できます。 - ABBA – “Dancing Queen”
解説: 世代を超えて愛される、ハッピーでダンサブルな名曲。会場が一体となって楽しめます。 - Stevie Wonder – “Signed, Sealed, Delivered I’m Yours”
解説: 「署名して、封をして、配達済み。僕は君のもの」という歌詞がキュート。リズミカルで楽しい一曲です。 - Journey – “Don’t Stop Believin'”
解説: 前向きなメッセージと高揚感のあるサビが魅力。二人の輝かしい未来を祝福するのにぴったりです。
もう迷わない!プロフィールムービーの洋楽選び5つのコツ
素敵な曲がたくさんあって迷ってしまいますよね。そんな時は、以下の5つのコツを意識すると、スムーズに曲選びが進み、後悔のないムービーが完成します。
コツ1:ムービーの構成と雰囲気に合わせる
プロフィールムービーは、一般的に「新郎パート」「新婦パート」「二人のパート」の3部構成で作られます。それぞれのパートの雰囲気に合わせて曲調を変えると、メリハリのある感動的なムービーになります。
- 新郎パート:爽やかでアップテンポな曲、少しロックな曲など、新郎の個性や趣味を反映した曲がおすすめです。
- 新婦パート:優しくキラキラしたポップス、心温まるバラードなど、新婦の可愛らしさや美しさを引き立てる曲が人気です。
- 二人のパート:感動的なバラード、壮大なラブソング、ハッピーな定番曲など、二人の出会いやこれからの未来を表現する曲を選びましょう。
「どんな雰囲気のムービーにしたいか」を二人で話し合ってから曲を探し始めるのがおすすめです。例えば、全体的に明るく楽しい雰囲気にしたいなら、オープニングからアップテンポな曲を選ぶと良いでしょう。

ムービーの構成に合わせて曲を変えることで、ゲストは「今、誰のパートが流れているのか」を視覚だけでなく聴覚からも理解しやすくなります。これにより、ムービーへの没入感が格段に高まりますよ。
コツ2:【最重要】歌詞の意味を必ず確認する
メロディーが素敵でも、歌詞が別れや失恋、悲しい内容を歌っているなど、結婚式にふさわしくない内容の場合があります。これは洋楽選びで最も注意すべきポイントです。

たしかに!メロディーだけで選んで、後から歌詞の意味を知ったらショックかも…。
曲名で検索すれば和訳サイトがたくさん見つかります。必ず歌詞の内容を確認し、お二人の門出にふさわしい、ポジティブなメッセージが込められた曲を選びましょう。
コツ3:映像のテンポと曲のリズムを合わせる
写真が次々と切り替わるテンポの速いシーンにはアップテンポな曲を、一枚の写真をじっくり見せる感動的なシーンにはスローなバラードを合わせるなど、映像と曲のリズムを合わせるとムービーの一体感が高まります。
特に、サビの部分で感動的な写真や二人のベストショットを映し出すなど、曲の盛り上がりと映像のクライマックスを連動させると、よりゲストの心に響くムービーになります。
コツ4:曲数と長さのバランスを考える
プロフィールムービーの一般的な長さは5分程度で、使用する曲数は2~3曲が目安とされています。
例えば、新郎パートで1曲、新婦パートで1曲、二人のパートで1曲という3曲構成や、新郎新婦の生い立ちで1曲、二人の馴れ初めから現在までで1曲という2曲構成が一般的です。 曲の切り替えでムービーにメリハリがつき、ゲストも内容を追いやすくなります。

曲の長さが短い場合は、同じ曲を繰り返して使うことも検討できますが、単調にならないよう注意が必要です。また、長すぎる曲は途中でカットするなど、ムービー全体の流れを意識して調整しましょう。
コツ5:ゲスト層を考慮した選曲
結婚式には、友人だけでなく、親族や会社の上司など幅広い年代のゲストが出席します。洋楽を選ぶ際も、誰もが一度は耳にしたことがあるような定番曲や、穏やかで聞き心地の良い曲を選ぶと、より多くのゲストに楽しんでもらえます。 [オリジナル記事]
もちろん、お二人の思い出の曲や、少し個性的な曲を取り入れるのも素敵ですが、全体のバランスを見て、一部に誰もが楽しめる曲を配置するなどの工夫も有効です。

【必須知識】洋楽を使う前に知りたい著作権とISUMの全て
「素敵な曲が決まった!でも、結婚式で勝手に流していいの?」そんな疑問を持つのは当然です。音楽には「著作権」があり、ルールを守って正しく利用する必要があります。ここでは、初心者の方にも分かりやすく解説します。
結婚式で音楽を使う際の「2つの権利」:演奏権と複製権
結婚式で音楽を使用する際には、主に「演奏権」と「複製権」という2つの著作権が関係します。
- 演奏権:会場でBGMとしてCDやデジタル音源を流す際に発生する権利です。これはJASRAC(日本音楽著作権協会)などの著作権管理団体が扱っており、多くの結婚式場はJASRACと包括契約を結んでいるため、BGMとして流す分には個別の申請が不要な場合が多いです。
- 複製権:プロフィールムービーやエンドロールなどの映像作品に音楽を「複製(コピー)」して組み込む際に発生する権利です。この複製権は、JASRACとの包括契約だけではカバーされず、別途手続きが必要になります。
プロフィールムービーに洋楽を使用する場合、この「複製権」の手続きが最も重要になります。
市販の洋楽を使うなら「ISUM」への申請が原則
アーティストが歌う市販の楽曲(CDやダウンロード購入した曲)を結婚式のムービーに使用する場合、原則としてISUM(一般社団法人音楽特定利用促進機構)という団体を通して著作権の手続きを行う必要があります。

ISUMは、結婚式で使う音楽の著作権手続きを代行してくれる団体です。これを利用することで、アーティストの権利を守りつつ、安心して好きな曲を使えるんですよ。[/speech_balloon_right1]
ISUMの利用方法と朗報!洋楽が大量解禁
個人でISUMに直接申請することはできません。ムービーの制作を依頼する結婚式場や専門業者が、ISUMに登録している事業者である必要があります。使いたい曲が決まったら、まずはプランナーさんや業者さんに「この曲はISUMで申請可能ですか?」と確認してみましょう。
【朗報!】2024年2月以降、ISUMに洋楽が大量に解禁されました! これまで邦楽が中心だったISUMの楽曲リストに、Bruno Mars、Ed Sheeran、The Greatest Showmanのサウンドトラックなど、人気の洋楽が多数追加され、選曲の幅が格段に広がっています。 以前は諦めていたあの曲も、今なら使えるかもしれません。
ISUMの公式サイトでは、利用可能な楽曲リストを検索できます。最新の情報を確認し、お気に入りの洋楽が登録されているかチェックしてみましょう。
一般社団法人音楽特定利用促進機構(ISUM)公式サイトで楽曲を検索する
ISUMに無い曲は「著作権フリー音源」を使おう
「使いたい曲がISUMのリストになかった…」そんな場合でも諦める必要はありません。その際の選択肢が「著作権フリー(ロイヤリティフリー)音源」です。
- 著作権フリーとは:著作権者が「自由に使って良いですよ」と許可している音楽のこと。多くは無料で利用できます。
- ロイヤリティフリーとは:一度使用料を支払えば、その後は追加料金なしで何度でも使える音楽のこと。有料のサービスがこれにあたります。
これらの音源を使えば、ISUMの申請なしでムービーに音楽を使用できます。近年はクオリティの高い楽曲もたくさんあり、おしゃれな洋楽テイストの曲も見つけられます。

著作権フリー音源を利用する際は、必ず各サイトの利用規約を確認してください。「クレジット表記(作者名の記載)が必要」「商用利用は不可」など、楽曲ごとに利用条件が定められている場合が多いので注意が必要です。
おすすめの著作権フリー音楽ダウンロードサービス
信頼できる著作権フリー音楽サービスをいくつかご紹介します。洋楽テイストの楽曲も豊富に揃っています。
サービス名 | 概要 | 特徴 |
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YouTubeオーディオライブラリ | YouTubeが公式に提供する完全無料のサービス。 | ジャンルが豊富で、安心して利用できる。YouTube Studioからダウンロード可能。 |
Bensound | おしゃれで高品質な楽曲が多い海外サイト。 | 無料でも利用可能だが、クレジット表記などの利用条件を確認。 |
Artlist(アートリスト) | 有料だが、映画で使われるような非常にクオリティの高い楽曲が揃う。 | 洋楽が多く、結婚式に使える楽曲が豊富。こだわりの一本を作りたい方におすすめ。 |
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