結婚式は一生に一度の特別な日ですね。その中でも、新郎新婦の生い立ちを紹介するプロフィールムービーは、ゲストに二人のストーリーを伝える大切な演出の一つです。かつては「Windowsムービーメーカー」を使って自作する方も多くいらっしゃいましたが、現在は状況が大きく変わっています。

でも、Windowsムービーメーカーって初めて聞いたし、難しそう…。
ご安心ください。Windowsムービーメーカーは現在、公式には提供されていませんが、初心者でも簡単に使える動画編集ソフトやアプリが多数登場しています。この記事では、最新の情報を踏まえ、自分たちだけのオリジナルムービーを作る楽しさを感じていただけるよう、プロフィールムービーの作り方とおすすめツールを詳しく解説します。
プロフィールムービーは、新郎新婦のこれまでの歩みや二人の出会いのエピソードをゲストに伝えるための大切なツールです。映像と音楽、ナレーションを通じて、二人の人生の一部を共有することで、ゲストとの絆を深めることができます。
結婚式は新郎新婦の大切な日ですが、同時にゲストにとっても楽しい体験であるべきです。プロフィールムービーは、ゲストが新郎新婦をより深く理解する機会を提供し、結婚式の雰囲気を一層盛り上げます。費用を抑えつつ、自分たちらしい感動的なムービーを自作したい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
【重要】Windowsムービーメーカーはもう使えない?現状と注意点
かつて、Windowsユーザーにとって手軽な動画編集ソフトとして広く利用されていた「Windowsムービーメーカー」。しかし、現在ではその状況が大きく変わっています。
Windowsムービーメーカーの配布終了とサポートの現状
Windowsムービーメーカーは、Microsoftが提供していた「Windows Essentials 2012」の一部として提供されていましたが、2017年1月10日をもって配布とサポートが完全に終了しています。そのため、現在、Microsoftの公式サイトからWindowsムービーメーカーをダウンロードすることはできません。
もし、インターネット上で「Windowsムービーメーカーを無料でダウンロードできる」と謳うサイトを見つけても、それらは非公式なものであり、ウイルスやマルウェアが仕込まれている可能性が非常に高いため、絶対にダウンロードしないように注意が必要です。

Windowsムービーメーカーは、残念ながらもう公式には使えません。安全のためにも、非公式なサイトからのダウンロードは絶対に避けてくださいね。最新のOSには「フォト」アプリなど、代替となる動画編集機能が搭載されていますよ。
初心者におすすめ!プロフィールムービー自作ソフト・アプリ【2025年最新版】
Windowsムービーメーカーが使えなくなった今、プロフィールムービーを自作するには、より現代的で使いやすい動画編集ソフトやアプリを選ぶことが重要です。ここでは、初心者でも安心して使えるおすすめのツールをご紹介します。
PC向けソフト:高機能で本格的なムービーを制作したい方へ
PC向けソフトは、スマホアプリに比べてより詳細な編集や高画質な出力が可能です。無料版や体験版があるソフトも多いので、まずは試してみるのがおすすめです。
有料ソフトの選択肢
有料ソフトは、無料ソフトに比べて機能が豊富で、プロ並みのクオリティを目指せます。結婚式に特化したテンプレートが用意されているものもあります。
- PowerDirector(パワーディレクター)
世界中で2億人以上が愛用する人気の動画編集ソフトで、直感的な操作画面と豊富な編集機能が特徴です。AI技術を搭載し、数クリックでプロ並みの動画が作れる手軽さも魅力。結婚式用のテンプレートやBGM素材も充実しており、Windowsムービーメーカーを使ったことがある方なら違和感なく使いこなせるでしょう。
- Filmora(フィモーラ)
初心者向けの動画編集ソフトとして非常に人気が高く、見やすい編集画面とシンプルな操作性が特徴です。結婚式ムービーに特化した素材やエフェクトも豊富に用意されており、テンプレートを活用すれば簡単にプロ並みのムービーが作成できます。
- VideoStudio Pro(ビデオスタジオプロ)
初心者から中級者向けに設計されており、豊富なエフェクトやトランジション、タイトル機能が魅力です。直感的な操作で、クオリティの高いプロフィールムービーを制作できます。
- デジカメde!!ムービーシアター Wedding
ウェディングムービーに特化したソフトで、ハイクオリティなフォトムービーを簡単に作成できます。ウェディング用テンプレートが多数収録されており、写真や動画、音楽を取り込むだけで感動的なムービーが作れます。
無料ソフトの選択肢
費用を抑えたい方には、無料で高機能なソフトも存在します。ただし、一部機能制限や透かしが入る場合があるため、事前に確認が必要です。
- VideoProc Vlogger(ビデオプロック ブロガー)
無料ながら多機能で使いやすい動画編集ソフトです。トリミング、クロップ、テキスト追加、BGM挿入、トランジション追加はもちろん、クロマキー合成やPIP(ピクチャーインピクチャー)など本格的な編集も可能です。Windows 11にも対応しています。
- Shotcut(ショットカット)
Windows、Mac、Linuxに対応した無料の動画編集ソフトです。ユーザーフレンドリーなインターフェースで、ビデオエフェクトやフィルターも豊富に搭載されています。慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、高機能な無料ソフトを探している方におすすめです。
- Microsoft フォト(Windows 10/11標準搭載)
Windows 10/11に標準搭載されている「フォト」アプリには、簡単な動画編集機能が含まれています。写真や動画を組み合わせて、BGMやテキストを追加する程度の簡単なムービーであれば、追加ソフトなしで作成可能です。
- Clipchamp(クリップチャンプ)
Microsoftが提供する無料の動画編集ツールで、Webブラウザ上で動作します。豊富なテンプレートやストック素材が利用でき、初心者でも直感的に操作できます。
スマホ・タブレット向けアプリ:手軽にサクッと制作したい方へ
スマートフォンやタブレットでも、手軽にプロ並みのプロフィールムービーを作成できるアプリが増えています。移動中やちょっとした空き時間にも編集を進められるのが魅力です。
- CapCut(キャップカット)
直感的な操作で簡単に動画編集ができる人気のアプリです。トリミングや再生速度の調整はもちろん、スタンプや音楽も豊富に用意されており、クオリティの高い動画が手軽に作れます。
- iMovie(アイムービー)
Apple製品(iPhone, iPad, Mac)に標準搭載されている動画編集アプリです。シンプルなインターフェースながら、プロ並みの編集が可能です。Macユーザーであれば、より高度な編集も行えます。
- Canva(キャンバ)
オンラインデザインツールとして有名ですが、動画編集機能も充実しています。豊富なテンプレートと素材を使って、専門知識がなくてもおしゃれなプロフィールムービーを作成できます。
- PowerDirector Mobile(パワーディレクター モバイル)
PC版と同様に高機能で、直感的な操作が可能です。著作権フリーのBGMやフォントも豊富で、結婚式向けのムービー制作に最適です。
テンプレート活用型サービス:デザインに自信がない方や時間がない方へ
「一から作る自信がない」「時間がないけどクオリティは妥協したくない」という方には、プロが作成したテンプレートを活用できるサービスがおすすめです。写真やテキストを差し替えるだけで、プロ並みのムービーが完成します。
上記のようなテンプレートサービスを利用すれば、デザインの知識がなくても、トレンド感のあるおしゃれなムービーを簡単に作成できます。

テンプレートは、プロのデザイナーが作成したデザインを基に、自分たちの写真やテキストを挿入するだけで、プロ並みのムービーを作ることができますよ。時間がない方やデザインに自信がない方には特におすすめです。
自作のプロフィールムービーには、プロに頼むよりも多くのメリットがあります。自分たちの感性を最大限に活かし、自分たちだけのオリジナルのムービーを作ることができます。費用を抑えられるだけでなく、制作過程そのものが二人の大切な思い出になるでしょう。
自作のプロフィールムービーは、自分たちだけのオリジナルのストーリーを作ることができます。自分たちの出会いのエピソードやこれまでの歩みを自分たちの言葉で表現することで、ゲストに伝えるストーリーに深みを加えることができます。


プロフィールムービー作成の基本ステップ
どのソフトやアプリを使うにしても、プロフィールムービー作成には共通する基本的なステップがあります。これらのステップを順に進めることで、スムーズに制作を進めることができます。
1. 構成とストーリーの決定
まずは、ムービー全体の構成と伝えたいストーリーを明確にしましょう。一般的なプロフィールムービーは、「新郎の生い立ち」「新婦の生い立ち」「二人の出会いから現在まで」の3部構成が基本です。
各パートでどのような写真やエピソードを使うか、どのようなメッセージを伝えたいかを事前に考えておくと、後の素材集めや編集が格段に楽になります。全体の長さは6〜7分程度が目安とされています。
2. 素材(写真・動画・音楽)の準備と選び方
ムービーの「顔」となるのが写真や動画です。新郎新婦それぞれの幼少期から現在までの写真、二人の思い出の動画などを厳選しましょう。写真の枚数は、曲のテンポに合わせて調整すると心地よく見られます。
音楽はムービーの雰囲気を大きく左右する重要な要素です。二人の思い出の曲や、結婚式のテーマに合ったBGMを選びましょう。ナレーションを入れる場合は、事前に原稿を作成しておくとスムーズです。


3. 編集ソフト・アプリでの作業
選んだソフトやアプリを使って、いよいよ編集作業に入ります。基本的な機能はどのツールでも共通しています。
編集作業中は、こまめに保存することを心がけましょう。予期せぬトラブルでデータが消えてしまうのを防ぐことができます。
写真・動画の配置と調整
準備した写真や動画をタイムラインにドラッグ&ドロップで配置します。表示順序を調整し、それぞれの写真や動画の表示時間を適切に設定しましょう。写真の拡大・縮小(パン&ズーム)や回転などの調整も行えます。
トランジションとエフェクトの活用
シーンの切り替えをスムーズにする「トランジション」や、映像に動きや雰囲気を加える「エフェクト」を効果的に使いましょう。フェードイン・フェードアウト、ズームイン・アウト、色調補正、フィルターなど、様々な種類があります。ただし、使いすぎるとかえって見づらくなることもあるので、バランスが大切です。

エフェクトやトランジションは、ムービーに動きや変化を加えるための強力なツールです。しかし、多用しすぎると逆効果になることも。シーンや内容に合ったものを厳選し、自然な流れを意識しましょう。
テキスト(タイトル・字幕)の追加
新郎新婦の名前、生年月日、出会いのエピソードなど、ゲストに伝えたい情報をテキストで挿入します。フォントの種類やサイズ、色、表示位置、アニメーションなどを調整して、見やすく魅力的な字幕を作成しましょう。
BGM・ナレーションの調整
選んだBGMをタイムラインに配置し、映像の長さに合わせて調整します。音量のバランス(BGMとナレーションの聞き取りやすさ)も重要です。フェードイン・フェードアウトを設定すると、よりプロフェッショナルな印象になります。
4. 最終チェックと書き出し
編集が完了したら、必ず最初から最後まで通しで再生し、最終チェックを行います。以下のポイントを確認しましょう。
チェック項目 | 確認内容 |
---|---|
画質と解像度 | 映像がぼやけていないか、設定した解像度で出力されているか。 |
シーンの順序とタイミング | 写真や動画の切り替わりがスムーズか、意図した通りに流れているか。 |
テキストと字幕 | 誤字脱字はないか、読みやすい位置に配置されているか、表示時間は適切か。 |
エフェクトとトランジション | 効果的に使われているか、不自然な箇所はないか。 |
オーディオと音楽 | BGMとナレーションの音量バランスは適切か、音割れやノイズはないか。 |
全体の流れと演出 | ゲストの視点で見て、感動的で飽きさせない構成になっているか。 |
問題がなければ、結婚式場で上映できる形式(MP4など)で動画ファイルを書き出します。会場の指定するファイル形式や解像度、アスペクト比などを事前に確認しておくことが重要です。

ムービーが完成したら、必ず複数回、異なる環境で最終チェックを行いましょう。特に、結婚式で上映する機器で再生できるかどうかの確認は必須です。DVDに焼く場合は、DVDプレーヤーでの再生テストも忘れずに。



自作プロフィールムービーで失敗しないための注意点
自作ムービーは費用を抑え、オリジナリティを出せる反面、いくつかの注意点があります。これらを押さえておくことで、トラブルなく当日を迎えられます。
著作権について(特に音楽)
結婚式で市販の楽曲を使用する場合、著作権と著作隣接権の処理が必要です。無許可で使用すると著作権侵害となり、罰則の対象となる可能性があります。
一般的には、ISUM(一般社団法人音楽特定利用促進機構)に登録されている楽曲であれば、式場や制作会社を通じて申請・許諾を得ることで使用可能です。自作の場合も、ISUMと提携しているサービスを利用するか、著作権フリーのBGMを使用するなどの対策が必要です。
著作権フリーのBGMサイトや、ISUM許諾済みの楽曲を提供しているサービスを利用するのが最も安全で確実な方法です。結婚式場に相談し、使用したい楽曲がISUMに対応しているか、どのような手続きが必要かを確認しましょう。
会場との事前確認(持ち込み規定、上映形式、試写)
結婚式場によって、ムービーの持ち込み規定や上映設備が異なります。必ず事前に以下の点を確認しましょう。
- 持ち込み料の有無: 自作ムービーの持ち込みに料金が発生する場合があります。
- 対応ファイル形式: MP4、MOVなど、会場のプロジェクターや再生機器が対応している形式を確認します。
- 推奨解像度・アスペクト比: 画面いっぱいにきれいに映るよう、推奨される解像度(例:フルHD 1920×1080)やアスペクト比(16:9)を確認します。
- 試写の可否とタイミング: 本番前に必ず会場の設備で試写を行い、音量や画質、再生に問題がないか確認しましょう。
制作期間に余裕を持つ
「自作だからいつでもできる」と思いがちですが、写真選び、コメント作成、編集、最終チェック、会場との連携など、意外と時間がかかります。結婚式の2〜3ヶ月前には着手し、遅くとも1ヶ月前には完成させるくらいの余裕を持つことをおすすめします。

自作ムービーは、想像以上に時間がかかることがあります。特に、写真選びやコメント作成は二人の意見をすり合わせる大切な時間。早めに着手して、焦らずじっくりと制作を楽しんでくださいね。
よくある質問(Q&A)
Q1: 初心者でも本当にプロフィールムービーを自作できますか?
A1: はい、ご安心ください。現在の動画編集ソフトやアプリは、直感的な操作で初心者でも簡単に扱えるものが多数あります。テンプレートを活用したり、基本的な機能に絞って使えば、プロ並みのムービーを自作することは十分に可能です。
Q2: どんな素材が必要ですか?
A2: 主に、新郎新婦それぞれの幼少期から現在までの写真、二人の出会いや思い出の動画、そしてムービーの雰囲気に合ったBGM(音楽)が必要です。ナレーションを入れる場合は、その音声データも準備しましょう。
Q3: ムービーの上映タイミングはいつがいいですか?
A3: プロフィールムービーの上映タイミングは、結婚式の進行によりますが、一般的には披露宴の開始直後や、お色直し中、または食事の合間などに上映されることが多いです。会場の担当者と相談して、最適なタイミングを決めましょう。
Q4: トラブルが発生した場合はどうすればいいですか?
A4: 多くの動画編集ソフトやアプリには、公式のヘルプページやサポート体制が用意されています。また、YouTubeなどの動画サイトには、具体的な操作方法を解説するチュートリアル動画も豊富にあります。問題が発生した際には、これらの情報を活用して解決を図りましょう。
まとめ
結婚式の一つのハイライトであるプロフィールムービーは、新郎新婦の生い立ちや二人の出会いのエピソードをゲストに伝えるための重要な演出です。かつて主流だったWindowsムービーメーカーは現在利用できませんが、その代わりに初心者でも簡単に使える高機能な動画編集ソフトやアプリが豊富に登場しています。
自作のプロフィールムービーは、費用を抑えられるだけでなく、自分たちの感性を最大限に活かし、世界に一つだけのオリジナルストーリーをゲストに届けることができます。PowerDirectorやFilmoraのようなPCソフトから、CapCutやiMovieのようなスマホアプリ、さらにはテンプレートを活用できるサービスまで、自分に合ったツールを選びましょう。
素材集めから編集、最終チェック、そして会場との連携まで、いくつかのステップを踏むことで、誰でも感動的なプロフィールムービーを制作できます。特に、著作権や会場の規定については事前の確認が不可欠です。余裕を持ったスケジュールで、楽しみながら二人の大切な思い出を形にしてください。完成したムービーが、結婚式をさらに特別なものにし、ゲストとの絆を深めることでしょう。
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