結婚式エンドロールの洋楽曲選び完全ガイド:感動を呼ぶ名曲から著作権対策まで徹底解説

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結婚式のクライマックスを飾るエンドロールムービーは、ゲストへの感謝を伝え、感動的な余韻を残す大切な演出です。その成功の鍵を握るのが、BGMとなる「曲選び」。特に洋楽曲は、その普遍的なメロディと歌詞で、国境を越えて多くの人々の心に響き、洗練された雰囲気を演出してくれます。

しかし、洋楽曲を選ぶ際には、著作権の知識やISUM(一般社団法人音楽特定利用促進機構)を通じた適切な手続きが不可欠です。本記事では、ブライダル業界のプロフェッショナルとして、新郎新婦が理想のエンドロールムービーを完成させるための洋楽曲選びのコツから、著作権対策、具体的なおすすめ曲、そして失敗しないためのアドバイスまで、網羅的に解説します。

このガイドを読めば、あなたの結婚式にぴったりの洋楽曲を見つけ、ゲストの心に深く刻まれる感動的なエンドロールムービーを安心して制作できるでしょう。

結婚式エンドロールに洋楽曲を選ぶ魅力と基本

なぜ多くの新郎新婦が結婚式のエンドロールに洋楽曲を選ぶのでしょうか。その魅力と、曲選びの基本的な考え方をご紹介します。

洋楽曲がエンドロールに最適な理由

洋楽曲は、その多様なジャンルと普遍的なテーマ性から、結婚式のエンドロールに非常に適しています。歌詞が直接的に伝わりすぎないため、映像のメッセージを邪魔せず、メロディやリズムで感動や喜びを表現しやすいという利点があります。また、洋画のエンドロールのような洗練された雰囲気を演出できるのも大きな魅力です。

特に、世界中で愛される名曲の数々は、幅広い年代のゲストに親しまれ、会場全体に一体感と感動をもたらします。

エンドロールの雰囲気を決める曲選びのポイント

エンドロールの曲を選ぶ際は、以下のポイントを考慮しましょう。

  • 結婚式のテーマとの調和: クラシック、モダン、カジュアルなど、結婚式全体のテーマに合った曲を選ぶことで、統一感のある演出が可能です。
  • 映像との相性: 映像のテンポやシーンの切り替わりに合わせて、曲の盛り上がりや静けさがリンクすると、より感動的な仕上がりになります。
  • 歌詞の意味: 洋楽曲の場合、歌詞が直接的に伝わらないこともありますが、念のためポジティブなメッセージを持つ曲を選ぶのがおすすめです。
  • 新郎新婦の思い出: 二人にとって思い出深い曲や、出会いやプロポーズのきっかけとなった曲を選ぶことで、よりパーソナルで心温まるエンドロールになります。
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曲選びは、お二人の個性や結婚式のコンセプトを反映させる絶好の機会です。ぜひ楽しみながら、じっくりと検討してくださいね。

感動を呼ぶ!結婚式エンドロールにおすすめの洋楽曲リスト

ここでは、結婚式のエンドロールで特に人気の高い、感動的な洋楽曲を厳選してご紹介します。曲の雰囲気や特徴も合わせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

心に響く洋楽バラード:感謝と愛を伝える名曲

しっとりとしたバラードは、ゲストへの感謝や新郎新婦の深い愛情を伝えるのに最適です。涙を誘う感動的なシーンを演出したい場合におすすめです。

曲名 アーティスト 雰囲気・特徴 おすすめポイント
Perfect Ed Sheeran ロマンチック、温かい 愛する人へのストレートなメッセージが感動を呼びます。
All of Me John Legend 情熱的、感動的 深い愛情と誓いを歌い上げた、結婚式定番のバラード。
A Thousand Years Christina Perri 壮大、永遠の愛 映画『トワイライト・サーガ』挿入歌で、永遠の愛を誓うシーンにぴったり。
Thinking Out Loud Ed Sheeran 優しさ、寄り添う愛 共に歳を重ねる未来を描いた、温かい歌詞が魅力。
Make You Feel My Love Adele 切ない、深い愛情 ボブ・ディランのカバーで、心に染み渡る歌声が感動的。
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明るく華やか!アップテンポな洋楽曲

披露宴の余韻を明るく締めくくりたい、楽しい雰囲気でゲストを見送りたい場合は、アップテンポな洋楽曲がおすすめです。

曲名 アーティスト 雰囲気・特徴 おすすめポイント
Happy Pharrell Williams 陽気、幸福感 誰もが知るハッピーソングで、会場が笑顔に包まれます。
Sugar Maroon 5 ポップ、グルーヴィー 甘い歌詞とキャッチーなメロディで、楽しい雰囲気を演出。
Uptown Funk Mark Ronson ft. Bruno Mars ノリノリ、スタイリッシュ レトロなファンクサウンドで、おしゃれなエンドロールに。
I Want You Back The Jackson 5 クラシック、キュート 世代を超えて愛される名曲で、懐かしさと楽しさを両立。

時代を超えて愛される定番洋楽曲

幅広い年代のゲストに安心して聴いてもらえる、普遍的な魅力を持つ定番曲も人気です。

曲名 アーティスト 雰囲気・特徴 おすすめポイント
Can’t Help Falling in Love Elvis Presley クラシック、ロマンチック 永遠の愛を歌い上げた、結婚式の定番中の定番。
Stand By Me Ben E. King 温かい、寄り添う 困難な時も支え合う、夫婦の絆を象徴する一曲。
What a Wonderful World Louis Armstrong 穏やか、希望 人生の美しさを歌い、温かい感動を与えます。
Beauty and the Beast Celine Dion & Peabo Bryson 壮大、夢のよう ディズニー映画の主題歌で、ロマンチックな世界観を演出。
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著作権は必須!ISUMでの洋楽曲使用申請と注意点

結婚式のエンドロールで市販の楽曲を使用する場合、著作権処理は避けて通れません。特に洋楽曲の場合、日本の著作権管理団体であるJASRACだけではカバーしきれないケースも多いため、ISUM(一般社団法人音楽特定利用促進機構)の利用が推奨されます。

ISUM(音楽特定利用促進機構)とは?

ISUMは、結婚式や披露宴といったブライダルシーンでの楽曲利用に特化した著作権管理団体です。通常、市販のCD音源やDVD映像を複製して使用する場合、著作権者(作詞家、作曲家、音楽出版社)と著作隣接権者(レコード会社、実演家)の両方から許諾を得る必要があります。ISUMは、これらの権利者から包括的な許諾を得ており、新郎新婦や式場が個別に申請する手間を省き、適法に楽曲を使用できる仕組みを提供しています。

ISUMに登録されている楽曲であれば、所定の手続きと使用料を支払うことで、安心してエンドロールムービーに使用できます。

洋楽曲を使用する際の著作権の基本とISUM申請手順

洋楽曲の著作権は、日本の著作権法だけでなく、国際的な条約(ベルヌ条約など)にも基づいています。そのため、JASRACが管理していない楽曲も多く存在します。ISUMは、JASRACと連携しつつ、海外の権利者とも契約を結ぶことで、より多くの洋楽曲の利用を可能にしています。

ISUMにおける楽曲使用申請の具体的な流れ

  1. ISUM楽曲データベースで検索: まず、使用したい洋楽曲がISUMのデータベースに登録されているかを確認します。ISUMの公式サイトで検索が可能です。
  2. 利用申請: 楽曲が登録されていれば、ISUMを通じて利用申請を行います。通常、これは結婚式場や映像制作会社が代行してくれます。個人で申請する場合は、ISUMのウェブサイトから手続きを進めます。
  3. 使用料の支払い: 楽曲の使用料をISUMに支払います。料金は楽曲や利用形態によって異なりますが、一般的には1曲あたり数千円程度です。
  4. 許諾証の発行: 申請と支払いが完了すると、ISUMから楽曲利用許諾証が発行されます。これにより、合法的に楽曲を使用できることになります。

注意点:

  • ISUMにない楽曲: ISUMに登録されていない洋楽曲は、原則として結婚式のエンドロールムービーには使用できません。無理に使用すると著作権侵害となり、法的なトラブルに発展する可能性があります。
  • 音源の持ち込み: 市販のCD音源をそのまま使用する場合も、複製許諾が必要です。ISUMを通じて手続きを行うか、式場や制作会社に相談しましょう。
  • 生演奏の場合: 披露宴会場での生演奏やBGMとしての利用は、JASRACの管理範囲となることが多いです。式場がJASRACと包括契約を結んでいれば問題ありませんが、念のため確認が必要です。

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著作権は非常にデリケートな問題です。不明な点があれば、必ず式場や映像制作会社、またはISUMに直接問い合わせて確認しましょう。


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エンドロールムービー制作のコツ:洋楽曲を最大限に活かす

選んだ洋楽曲を最大限に活かし、感動的なエンドロールムービーを制作するための具体的なコツをご紹介します。

映像と音楽の完璧なシンクロ

エンドロールムービーの感動は、映像と音楽がどれだけ調和しているかに大きく左右されます。以下の点を意識しましょう。

  • テンポの一致: 映像の切り替わりや写真の表示タイミングを、曲のテンポやリズムに合わせると、一体感が生まれます。
  • 歌詞とシーンの連動: 洋楽曲の場合、歌詞の意味を理解し、そのメッセージに合った映像(例えば、感謝の言葉が流れる部分でゲストの笑顔の写真を挿入するなど)を配置すると、より深い感動を与えられます。
  • 曲の構成を意識: 曲のイントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、アウトロといった構成に合わせて、映像の展開を計画しましょう。特にサビの部分には、最も印象的なシーンや集合写真などを配置すると効果的です。

エンドロールの長さと曲の調整

エンドロールムービーの一般的な長さは3分~6分程度です。選んだ曲の長さが映像と合わない場合、以下の方法で調整します。

  • 曲のカット: イントロや間奏、アウトロを短くするなど、不自然にならない範囲で曲をカットします。
  • 曲のループ: 曲が短い場合は、サビの部分などを自然にループさせて長さを調整します。
  • 複数曲の組み合わせ: 複数の曲を組み合わせることで、長さを調整しつつ、エンドロールに変化をつけることも可能です。ただし、曲調の異なる曲を組み合わせる場合は、スムーズなトランジションを心がけましょう。

プロの映像制作会社に依頼する場合、これらの調整は全て任せられます。自作の場合は、動画編集ソフトの機能を活用して丁寧に作業しましょう。

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プロに依頼?それとも自作?

エンドロールムービーの制作方法には、大きく分けてプロの業者に依頼する方法と、自分たちで自作する方法があります。

項目 プロに依頼 自作
品質 高クオリティ、プロの技術と経験 スキル次第、時間と労力が必要
時間・手間 ほとんどかからない 非常に多くの時間と手間がかかる
費用 数万円~数十万円 ソフトや素材費のみ(安価)
著作権処理 業者が代行してくれる場合が多い 全て自分で行う必要がある
オリジナリティ 要望を伝えれば反映される 自由度が高い、個性を出しやすい

時間や予算、こだわりに応じて、最適な方法を選びましょう。特に著作権処理の複雑さを考えると、プロに依頼する方が安心できる場合が多いです。

先輩カップルの成功事例と失敗談から学ぶ

実際に結婚式のエンドロールで洋楽曲を使用した先輩カップルの事例や、よくある失敗談から、成功のヒントと注意点を学びましょう。

感動を呼んだ洋楽曲エンドロールの成功事例

「私たちは、結婚式のテーマが『アットホームな感謝の集い』だったので、Ed Sheeranの『Thinking Out Loud』を選びました。歌詞の意味をゲストに伝えるため、日本語訳を小さく表示し、二人の幼少期から現在までの写真を時系列で配置。特にサビの部分で、ゲスト一人ひとりの笑顔の写真を流したところ、会場全体が温かい感動に包まれ、涙するゲストもいました。ISUMでの手続きも式場が代行してくれたので、安心して準備できました。」(20代後半 女性)

「披露宴の最後に明るく締めくくりたかったので、Pharrell Williamsの『Happy』を選びました。ゲスト全員が笑顔で写っている写真を多めに使い、テンポの良い曲に合わせて次々と切り替わるように編集しました。ゲストからは『最後まで笑顔になれた!』『元気をもらった!』と大好評でした。著作権はISUMでクリアできたので、心配なく使えました。」(30代前半 男性)

エンドロールで避けるべきミスと失敗談

  • 著作権無視によるトラブル: 「好きな洋楽曲がISUMになかったのですが、どうしても使いたくて無許可で使ってしまいました。後日、式場から指摘を受け、急遽別の曲に差し替えることになり、大変な手間と精神的負担がかかりました。最初からきちんと確認すべきでした。」(20代後半 女性)
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    著作権侵害は法的な問題に発展する可能性もあります。必ずISUMで許諾されている楽曲を選びましょう。

  • 歌詞の意味を考慮しない選曲: 「メロディが気に入って洋楽曲を選んだのですが、後で歌詞を調べたら失恋ソングでした。ゲストに指摘されて初めて気づき、恥ずかしい思いをしました。洋楽曲でも、必ず歌詞の意味を確認すべきだと痛感しました。」(30代前半 男性)
  • 映像と曲のテンポの不一致: 「バラードを選んだのに、写真の切り替わりが早すぎて、せっかくの感動的なメロディが台無しになってしまいました。映像と曲のテンポが合っていないと、見ている側は違和感を覚えます。」(20代後半 男性)

結婚式エンドロールの洋楽曲選びを楽しむために

曲選びは、結婚式の準備の中でも特に楽しい時間の一つです。パートナーと一緒に、最高の1曲を見つけるためのアイデアをご紹介します。

パートナーと一緒に楽しむ曲選びの方法

  • プレイリストの作成: お互いに好きな洋楽曲を出し合い、プレイリストを作成してみましょう。ドライブ中や家でリラックスしている時に一緒に聴き、エンドロールに合うか話し合うのは楽しい時間です。
  • 思い出の曲を振り返る: 二人の出会いやデート、プロポーズなど、思い出のシーンに流れていた曲や、二人にとって特別な意味を持つ曲をリストアップしてみましょう。
  • 映画やドラマのサントラを参考にする: 感動的な映画やドラマのエンドロールで使われている洋楽曲は、結婚式にも合うものが多いです。

音楽ストリーミングサービス(例:Spotify、Apple Musicなど)を活用すれば、手軽に多くの曲を試聴できます。結婚式のエンドロールに特化したプレイリストも参考にしてみましょう。

オリジナリティを出すためのアイデア

定番曲だけでなく、少し工夫を凝らすことで、より記憶に残るエンドロールにすることができます。

  • パーソナルなエピソードを反映: 二人の共通の趣味や、旅行先の思い出など、具体的なエピソードを連想させる曲を選ぶことで、ゲストにも二人の個性が伝わります。
  • 自作映像と音楽の組み合わせ: プロに依頼するだけでなく、自分たちで撮影したオフショット映像や、ゲストへのメッセージ動画などを組み込むことで、より温かくパーソナルなエンドロールになります。その際、選んだ洋楽曲との調和を意識しましょう。
  • 歌詞のメッセージを強調: 歌詞が特に素晴らしい洋楽曲の場合、重要なフレーズを日本語訳で表示したり、その歌詞に合わせた映像を流したりすることで、メッセージ性を高めることができます。
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お二人の「らしさ」を表現できる曲を見つけることが、最高の思い出作りの第一歩です。

まとめ:最高の洋楽曲で感動のエンドロールを

結婚式のエンドロールムービーは、ゲストへの感謝を伝え、お二人の新たな門出を印象付ける大切な演出です。洋楽曲は、その普遍的な美しさと多様性で、エンドロールをより感動的で洗練されたものにしてくれます。

本記事でご紹介した洋楽曲の選び方、ISUMでの著作権対策、そしてムービー制作のコツを参考に、ぜひお二人にとって最高の1曲を見つけてください。適切な準備と心からの感謝の気持ちが込められたエンドロールは、きっとゲストの心に深く刻まれることでしょう。お二人の結婚式が、忘れられない素晴らしい一日となることを心より願っています。

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